5歳は若返る？糸で引っ張るフェイスリフトとは一体？

[フェイスリフト] / 3,071 views

切らなくても大丈夫、糸で引っ張るフェイスリフト

一昔ほど前までは、フェイスリフトといえば、主に顔の皮膚にメスを入れて切る必要がある手術が行われていました。こめかみや髪の中で皮膚を切って引き上げ、余った部分を削除して縫い合わせるという方法です。

当然ながら顔の皮膚を切開するわけですから、手術時間も長く、たとえ髪の中とはいえ切開跡が残ります。そしてダウンタイムも長く、腫れが引くまでに１週間ほど、場合によっては内出血の跡が完全に引くまでは数週間がかかりました。

この、切るフェイスリフトと同じ効果を、より手軽で体への負担も少ない方法で行える、ということで、近頃すっかり主流になった外科的フェイスリスト法が、糸を使って皮膚を引っ張る、というものです。

この施術は、各美容外科医院が様々な手法を用いていますが、大きく分けると、固定する糸と固定しない糸、溶ける糸と溶けない糸に分類することができます。

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糸を固定するリフト法と固定しないリフト法とは？

糸を固定する施術方法では、多くはこめかみ部分に穴を開けて、上に向かってトゲが出ていたり、円錐状のコーンが形状の糸を、顔のたるみを改善したい場所に通して、上方向にひっぱりあげます。

皮膚はトゲやコーンにひっかかり、共に引き上げられることになります。引っ張った側は、最後に骨や筋膜などに固定します。

トゲなどの周りには次第にコラーゲンが生成されて、周囲の皮膚と同化するといわれています。

糸を固定しない術式は、（フリ―）フローティングタイプとも呼ばれます。

上に引き上げて留めなくてもリフトアップが可能な理由は、糸のトゲやコーンが、中央部分から互いに反対方向を向いて漬けられているからです。その構造によって、組織を中央に、下側の部分は上方向に引っ張ることになります。

このタイプのメリットは、固定部を切開する必要がなく、糸を挿入するだけの為、手術が簡単でダウンタイムもほとんどないことです。一方で固定方式では、施術後時間が経って再びたるみがおきた際に、もう一度固定部から糸を引っ張り上げることができます。

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溶ける糸のリフト法と溶けない糸のリフト法とは？

リフトアップに使用する糸の素材は、ポリプロピレンやゴアテックスなどの、溶けないでずっと残るものと、植物性ポリマーや生分解性ポリマーからできた、時間が経つと肌に吸収されて無くなるものに分けられます。

リフトアップ効果の持続力は、当然溶けない糸の方が長くなります。溶ける糸でのリフトアップ効果は、早くて１年ほどしか持たず、２年もすれば糸は消えてしまいます。但しこの方法のメリットとして、異物が顔に残らず、後遺症などに対して安心感がもてる点と、効果が消えたら再度同じ施術を繰り返すことが可能なことです。

溶けない糸は、一回の施術での効果の持続を比較すれば、溶ける糸を使用するよりも長く、こちらの方が良い様にも思えますが、一度挿入したトゲやコーンがついた糸は、その形状から取り出すにはかなりの技術を必要とします。更に、時間が経つと糸にコラーゲンなどが絡みつき、更に摘出が難しくなります。

糸を使ったフェイスリフト自体が、例え溶けない糸を使用していても、効果が１０年、２０年と続くものではありませんので、効果が衰えたその後のこともよく考慮して、医師と相談しながら施術法を決定することをお勧めします。

また近年は、伸縮力を持つ糸を使用したリフトアップ法もあり、こちらの方がより効果が持続するといわれていますが、それでも永久的な効果が保証されている訳ではありません。悪いケースでは、顔の変なひきつりが発生したり、逆に全く希望した箇所のリフトアップ効果（法令線など）が出ないこともあります。当然のことながら、病院と執刀医は慎重に、信頼できる相手を選ぶようにしましょう。

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