コラーゲンを使用したお肌の若返り、オートコラーゲンから再生医療へ
[アンチエイジング] / 2,481 views
コラーゲンは大事な大事なたんぱく質
コラーゲンはお肌の美容について話す時によく出てくる単語の1つです。
食べ物から摂取できる、コラーゲン鍋も人気が出ましたね。
皆さんは、その正体が何かわかるでしょうか?コラーゲンは、私たちの身体を構成しているタンパク質の種類の1つで、体の中にはかなりの量(タンパク質の1/3ほど)が含まれているのです。
肌にとってのコラーゲンは、保水力があり、また肌を下から持ち上げている存在でもあるので、肌をみずみずしく健康に保つ為に重要な成分です。
そして、コラーゲンは体の他の場所でも働いています。関節の軟骨のコラーゲンはクッション緩衝材のような約割をもっていますし、また血管はコラーゲンのお陰で弾力としなやかさを保っています。
年齢を重ねるとコラーゲンは減ってしまう
残念ながら、加齢に従って、体がコラーゲンを作り出す機能が衰えて、コラーゲン量はどうしても減少します。そのことにより、若い時には円滑に動いていた体に様々なトラブルが起きやすくなります。
肘や膝の関節の痛みは年配の方によく起こる問題の1つですが、これにもコラーゲン不足が悪い影響を与えています。血管のコラーゲンが減ることで、動脈硬化も起こりやすくなっていきます。
さて、気になる肌へのコラーゲン不足の影響ですが、保湿力が落ちて、ハリがなくなり、だんだんとシワやたるみといった問題、つまり老化現象が増えはじめてしまいます。
皮膚は、一番外側の角質、その下の表皮と真皮に分けることができるのですが、表皮の底で新しい皮膚細胞を作っているのが基底層は、下から真皮に支えられてハリを保てています。その真皮は成分の70%は網目のように張り巡らされたコラーゲンで、ここで水分と弾力を保っているのです。
コラーゲン注射とオートコラーゲン法
美容外科の世界では、コラーゲンは、注射器を使って顔のシワ部分位に注入することで、シワを目立たなくするという施術でよく使用されています。ダウンタイムもなく、費用もそれほど高額ではないので、手軽に受けられる治療方として人気があります。
この治療で使用するのは、牛の皮膚などから抽出したコラーゲンです。
その為、
①人によってはアレルギー反応をおこすリスクがある、
②人にとっては異種のたんぱく質のために効果が長くても数カ月しかない、
というデメリットありました。
本来の皮膚の中のコラーゲンとは同化できずに吸収・排出されてしまうわけなのです。
そこで考え出されたのが、オートコラーゲン法です。
これは、自分の体から抽出したコラーゲンを、コラーゲンを必要とする皮膚の部分に注入するという方法です。メリットとして、自分自身のコラーゲンを使用する為に拒絶反応のリスクがなく、より長い効果の持続時間を期待することができる施術法です。
限られたセレブ御用達、コラーゲンバンク
その後、コラーゲンの抽出方法も進化をとげました。コラーゲンバンクの登場です。
コラーゲン注入をするたびに体からコラーゲンを取り出して使うのではなく、コラーゲンを(できれば若い時代に)抽出しておいて、冷凍保存で保管しておこうという仕組みです。
但し、かなり、長い年月コラーゲンを冷凍保管するわけですから、かなりの費用が必要となりますし、日本では一般的には実施されていなかった施術です。年齢を重ねた将来に備えて、資金のあるセレブ達が、若い時代にコラーゲンを取り貯めしておく、という措置です。
そして、美容整形も再生医療の時代へ
ところが、最先端の美容療法では、このコラーゲンバンクも必要なくなりそうな、新たな動きが出ています。
再生医療とは、体の細胞自身が持つ再生力を活かした治療法で、近年になりますます研究・実践が盛んになっている医療です。そして、美容整形の世界でも再生医療が徐々に浸透し始めています。
オートコラーゲン法と同様の効果が期待できる治療法は、繊維芽細胞による再生医療法です。
繊維芽細胞とは、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、つまり真皮の中の成分を作り出す細胞です。この細胞の再生医療法でのメリットは、自分のコラーゲンを何度も体から取り出す必要がなくて抽出の負担が軽いこと、安全なこと、そして仕上がりがとても自然なことなどです。
具体的な方法は、体から繊維芽細胞を含む皮膚細胞を1度だけ採取して、その一部を冷凍保存すると同時に、大量に細胞を再生させて数を増やします。そして、間を空けながら2、3回、シワやたるみが気になる部分に注入します。すると、繊維芽細胞が定着して真皮成分の生成を開始します。つまり、コラーゲンではなくコラーゲンの素を肌に入れるのです。効果は2カ月ほどで出てきます。
デメリットとしては、自然に近い形で細胞の新陳代謝を増やす方法なので、効果の程度や持続に個人差がでてしまうことが挙げられます。また、既に日本でも実践されていますが、普通のコラーゲン注射と比較すれば、冷凍した細胞の保管費用も含めて、高額な費用がかかります。(1例として、2回注入、細胞保管費半年分で70万円弱ほど)
今後のトレンドもウォッチしましょう
再生医療は、安全性が感じられて魅力的な手段の一つですが、まだまだスタート段階にある医療法でもあります。日本でも名医がいるといわれる美容整形外科医の中には、世界の美容整形業界での再生医療の導入とその結果を長年に渡って観察してきて、やっと効果が確信できる技術レベルになったと判断できた最近、再生医療を導入したそうです。
実際の体験者の感想はどうなのか、更に効果がありそうな再生医療治療の動きはないのか、今後の動きにもしっかりと注目していきたいものです。
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