下顎骨分節骨切り(しゃくれ修正)

概要・効果

この施術は下顎突出いわゆる受け口やしゃくれと言われるものを解消する施術になります。下顎突出（反対咬合）は下あごが特に発達している、もしくは上あごの未発達が原因で起こります。施術の流れとしては口腔内の下の歯の前部分を切開し、左右の下奥歯の抜歯を行います。そして、歯茎の骨を切り取り、その骨を後ろに移動させ金属プレートで固定する事で下顎突出を解消します。左右の奥歯を抜歯し、骨を切除する事で歯全体を後退させる仕組みになっています。歯列矯正や他の施術などと同時に行う事もあります。歯列矯正なども下顎突出に効果があると言われていますが、下顎骨分節骨切りでは効果が現れるのが早いためすぐに下顎突出を解消したい方には有効な施術でしょう。

こんな方におすすめ

受け口（しゃくれ）を解消したい方。時間をかけずに下顎突出を改善したい方。

メリット

突き出た下顎が解消される事によって顔の印象がスッキリする。半永久的に持続。

デメリット

しばらく歯の一部をワイヤーで固定する必要がある。術後の矯正（歯科矯正）が必要

失敗例

術後しばらくの間は抜歯した歯の前後をワイヤーで固定する必要があります。そのワイヤーの調整がうまくいかない場合は歯間に痛みが生じる事があります。その場合はワイヤーを調整し直す事も可能ですがそれでも痛みを感じる時には、1年ほどかけて慣らしていく事になります。この施術では細かい神経を切ってしまう事があり、術後に歯茎のしびれや歯痛、違和感が生じてしまう例があります。半年ほど経過するとこの症状は薄れていきます。

施術の名医

下顎骨分節骨切りでは重要な神経がある箇所の抜歯、固定をするため技術の高さが必要不可欠になります。また縫合技術、施術経験も同じくらい大切になります。この施術はワイヤーを長期間つけたままにする必要があり、ダウンタイムも比較的長いためきちんとアフターケアが出来る医師が望ましいです。顔の印象を大きく変える施術なのでカウンセリング時にきちんとリスク等の説明をする医師も名医と言えます。実際に施術を受けた方の感想等を調べる事も名医選びの近道になるでしょう。

麻酔

全身麻酔を用いる場合が多い。

術中・術後の痛み

術中は意識がないので痛みを感じない。術後は人によっては強い痛みを感じる事もある。

ダウンタイム

強い腫れが3日ほど続く。赤みは7～10日ほど続く。2週間ほどで腫れは引くがしばらく口を開けることが困難。

施術時間

施術時間は120分～180分ほど。1週間前後の入院が必要になる事がある。

料金相場

大体の相場は100万円～150万円前後。