インプラント矯正
概要・効果
「インプラント矯正」とは、細かなインプラントを使用した矯正術です。大掛かりな「インプラント」とは別物なので覚えておいてください。
従来は抜糸により済ませていた歯並びに関する矯正を、抜歯を避けて進める事が可能だったり、治療期間が比較的短かったりするというメリットがあります。
矯正専用インプラントを挿入する穴を開ける事になりますが、それも1mm程度とほぼ気にならないサイズです。開ける際に要する時間も15分前後と短く、出血も痛みもほぼ伴いません。
そして例えばワイヤー矯正の場合、矯正期間が2年以上に及ぶことが大半でした。しかし、このインプラント矯正ならば、ほとんどのケースで6か月程にて矯正期間が終了します。
こんな方におすすめ
□ガミースマイル(笑うと歯茎が目立つ)の方
□抜歯をしたくない方
メリット
□矯正期間が短い
□希望の歯だけを動作させる事が可能
□装置が小さく違和感が少ない
デメリット
□16歳以下の人には向かない
□あっさり抜けてしまう事も稀にある
失敗例
インプラント矯正は他の矯正術に比べ、患者側の労力が少なめです。反面、その印象が強すぎるせいか細かなメンテナンスを怠る患者も多いようです。そうなると矯正の失敗率が上がります。医師の言う事をよく聞き、ケアをきちんと行いましょう。
そしてインプラント矯正の効力はなかなかに強く、稼働限界をオーバーして歯を動作させる事ができてしまいます。そうなればもちろん歯へのダメージは強烈なものになります。この場合は歯の根が縮んだり、最悪、根元から抜け落ちてしまったりもします。
インプラント矯正の矯正期間が短いのは「複数の歯を同時に動作させる事が可能」だからです。間違っても「歯の動作速度が上がるから」ではありませんので、患者側としても覚えておきましょう。
施術の名医
上記の通り、患者側の協力は少なくて済みます。しかし当然ゼロではないので「あなたにして頂く事はなにもありません!簡単です!」などと言って、インプラント矯正を勧めてくる医師は信用しないようにしましょう。たとえ細かな事でも、患者側が行うべきことを残さず説明してくれる医師が理想です。
また冒頭で述べた通り「インプラント」と「インプラント矯正」は別物です。クリニックのホームページを見て、一般人が混同しかねない説明文を載せているところは避けましょう。
医師自体が混同している事はまずないでしょうが、患者への心遣いが欠けている事は確かです。実際の治療に関しても、気配りが足りない可能性があります。
その他、口コミ等で複数のクリニックを比べてみる事も重要です。
麻酔
局所麻酔をする事が多い。
痛みが怖い方には静脈麻酔なども。
術中・術後の痛み
痛みも腫れもほとんどなし。
薬を服用すれば万全。
矯正期間
6か月~1年程度。
施術時間
30分~60分程度。
1か月に1回ほど通院。
料金相場
基本料は60万円~100万円程度。
相談料、検査料等が別料金の場合もある。