インビザライン
概要・効果
インビザラインはマウスピース矯正の一種です。通常のマウスピース矯正と違うのは、最初の段階で全てのマウスピースを作成してしまう事です。通常は10~50個程度で、1個のマウスピースにつき歯を0.15~0.2ミリ程度スライドさせます。また、厚さも0.5ミリ前後と薄いのでほぼ気にならず、ブラッシングや歯磨きの際は取り外す事が可能です。
インビザラインは、大半の方が想像している以上に高度な矯正術です。今までのあらゆる施術経過を収集し、矯正の正確性を日々高めています。そのデータ数は250万件オーバーだそうです。
そしてコンピューターが「作成するマウスピース」「歯のスライド手順」等を決定するので、医師が決定するような矯正術と比べると仕上がりに差が出にくいです。
こんな方におすすめ
□矯正器具を目立たせたくない方。
□通常のマウスピース矯正よりもさらに確実性を求める方。
メリット
□歯の型取りが1度で済む。
□最初に全てのマウスピースを作るので治療の見通しが立つ。□
□ワイヤーなどと違い身体への負荷が少ない。
デメリット
□身体成長が予測できないため子供には不向き
□数日程度、喋りにくくなることもある
□日本では知名度が低くクリニックが見つかりにくい
失敗例
「最初に全てのマウスピースを作る」と説明しましたが、そのまま進めて最後までつつがなく完了するケースは少ないです。ところがそのような知識がドクターになければ、素直に修正ゼロで進めてしまい、望むような仕上がりにならない可能性が高いです。
そして歯周病や虫歯は、確実に治してからでないと矯正に移れません。もしそのような症状があればドクターが指摘するでしょうが、絶対とは言い切れません。
加えて、通常のマウスピース矯正にも言える事ですが、1日20時間程度の装着が必要になるため慣れるまでは負担が大きいかもしれません。装着時間が少なければもちろん矯正効率が下がり、ドクターも対応に困る事になります。
施術の名医
重要なのは「微修正ができるかどうか」です。そこで探してみていただきたいのが「プラチナエリート・プロバイダー」。これはインビザラインでの施術回数が一定数を突破したドクターにのみ付与される肩書きです。ちなみにインビザラインの開発元であるアライン・テクノロジー社が認可を行います。
この肩書きを持っているドクターは国内には未だ数人しかいません。しかし、それは埋もれにくく探しやすいという事であるとも言えます。このドクターであれば、通常のクリニックでは断られるような困難な歯科矯正であっても、請け負ってくれる可能性が高いです。
麻酔
表面麻酔が中心。
電動麻酔器を用いるクリニックもある。
術中・術後の痛み
初回の装着ではほぼ痛む。
直後~数時間程度で痛み始める。
回数を追うごとに痛みは減少する。
矯正期間
1年~2年半程度。
その後の微矯正に半年~1年程度。
施術時間
初回カウンセリング約60分。
歯の検査約60分。
歯の型取り約60分など。
(クリニックごとに差があります)
料金相場
50万円~90万円程度。
元の歯並びが良いほど安くなる。
(マウスピースの数が減るため)