切除法
概要・効果
タトゥーのある範囲を皮下脂肪含めて全て切除する方法の事です。切り取った部分の周囲の皮膚を集めて縫い合わせるので薄い傷跡が残る事があります。小さいタトゥーには1回切除法、範囲の広いものには分割切除法で数回に分けて皮膚の切除と縫合を繰り返します。周囲の皮膚の扱いにも2種類あり、1つは皮弁法という物で切除した周囲の皮膚をずらして縫合していく方法、もう1つはエキスパンダー法で「ティシューエキスパンダー」というシリコンで出来た風船の様な物を周囲の皮膚下に入れる事で数か月かけて皮膚をのばしていく方法です。施術の完了まで所要時間は長いが範囲の大きなタトゥーにも対応する事が出来ます。皮下脂肪を含め皮膚ごと切り取るのでタトゥーの染色が皮膚の奥深くまで到達している人には効果が高いようです。
こんな方におすすめ
着色されたタトゥーをされている方。施術により傷痕が残る事が気にならない方。皮膚の深くまでタトゥーを彫っている方。
メリット
皮膚ごとタトゥーを除去するので通院を繰り返す必要がない。着色されたタトゥーを完全に消す事が出来る。
デメリット
薄くではあるが傷痕が残る。背中一面などあまりにも広範囲なタトゥーには対応出来ない。大きさによるが、数回に分ける必要がある。
失敗例
切除後の縫合跡にひきつれが生じてしまい、傷跡が盛り上がってしまうことがある。周囲の皮膚を伸ばし過ぎてしまい縫合跡にしわが生じてしまった、周囲の皮膚を縫合する際にジグザグに縫合するのだがその際に医師によって傷跡が無駄に大きくなっしまったという例もあります。また、縫合のデザインが上手くいかずいびつになり傷跡が目立ってしまった、周囲の皮膚の治癒により皮膚に外側への力が働いてしまい時間が経ってから傷跡が太くなってしまうという事もあります。
施術の名医
切除法によるリスクの説明を事前にしっかりする、患者のタトゥーの範囲、彫の深さなどを適切に見極め、個人個人に合った切除の回数、縫合のデザインを判断する事が出来る事が大切になります。タトゥー切除の経験が豊富で美容外科での施術経験がある事も重要です。縫合後の傷跡による患者の日常生活への支障を考慮し、丁寧な縫合をする事が出来る事も名医と言えるでしょう。患者の意見を親身に聞き、丁寧なカウンセリングを経て施術を行う、術後のイメージを患者と共有し施術後のアフターケアをしっかり行う事が出来るというのも名医の基準となります。
麻酔
クリーム麻酔と局所麻酔の併用
術中・術後の痛み
局部麻酔をする為術中は痛みを感じない。術後は傷が出来るので数日間はズキズキと痛む。
ダウンタイム
比較的ダウンタイムは短め。1週間~2週間で抜糸をする。
施術時間
タトゥーの大きさにもよるが小さいものだと40分~60分。大きいものだと1時間以上。
料金相場
こちらもタトゥーの大きさにもよるが小さいものなら5万円~20万円。手のひら程のサイズでは50万程かかる場合もある。