CR(コンポジットレジン)
概要・効果
CR(コンポジットレジン)は、樹脂素材かつ保険適用対象のものとしては一番メジャーな修復素材と言えるでしょう。
「コンポジット=(混ざった)」「レジン(合成樹脂)」という事で、コンポジットレジンはレジンにフィラーという名の素材を混ぜて生成します。ちなみにフィラーとは、セラミックを代表とする鉱物類の細かい粉末の事を言います。これを混ぜる事により、そのままのレジンよりも耐久力が増し、透明性や色合いも自然の歯に似たものになってくれます。ちょっとした虫歯や、欠けた歯の治療などによく用いられています。
ただコンポジットレジンは土台が樹脂なので、強度面ではやや不安が残ります。しかし、研究が進められている素材であり、今後さらに高性能になっていく可能性が高いです。
こんな方におすすめ
□金属にアレルギーがある方
□低価格で済ませたい方
メリット
□他の治療方法と比較して歯を削る量が少ない
□虫歯を即日治せる
□詰め物が白いので目立たない
デメリット
□剥がれたりかけたりする事も
□金属製のものに比べ強度が弱い
失敗例
コンポジットレジンでは耐久性や自然さを重視すべく、多くの層に分けて形成を行います。特に過度な収縮を防ぐことや色をぼかす事が難しく、失敗すると縮み過ぎたり不自然に白くなりすぎたりします。ゆえに、非常に繊細な技術力を要します。
またコンポジットレジンを、噛み合わせが強くなる位置の歯に施す事は、あまり好ましくありません(普通は銀歯を入れます)。コンポジットレジンは強度が低いので、この性質を無視して何も考えずにあらゆる場所に施してしまえば、壊れてしまう可能性が高くなります。
またコンポジットレジンは、特殊な光を当てるとおよそ2%収縮します。この収縮率の計算を誤ると、歯に亀裂が入ったり細菌が入りやすくなったりします。
施術の名医
セラミック等を用いる治療であれば、歯の型を取った後、歯科技工士が修復素材を作ります。しかし、コンポジットレジンの場合は全ての工程を医師自身が行います。ですから治療技術や知識の豊富さはもちろん重要ですが、単純な手先の器用さも要求されます。
コンポジットレジンを歯と歯の間が広い患者に施す場合は、さらに難易度が上がります。ピンポイントで探すのは難しいかもしれませんが、口コミを見る際は「歯の隙間が目立っていて~」というような内容を含むものを探し、それで好評を得ているものをピックアップしておくといいでしょう。数件そのような口コミがある医院・医師であれば信用度はかなり高いです。
麻酔
局所麻酔、表面麻酔など。
麻酔をしないケースもある。
術中・術後の痛み
冷たいものが1週間~10日ほどしみる事がある。
1か月以上続く場合は医師に相談を。
甘いものが染みるのは危険信号、やはり相談を。
矯正期間
(痛むのは別として)普通は1日で安定する。
施術時間
20分~40分程度。
1~2回で終わる医院が多い。
料金相場
700円~2500円程度。