皮下組織掻爬法

概要・効果

皮下組織掻爬（そうは）法はわきが治療の中でも傷跡が小さく済む施術です。施術の流れとしては脇の下に2～3センチほど切開しそこからスプーンの様な器具（キューレット）を挿し込んで皮下組織ごとアポクリン腺とエクリン腺を掻き出していくという流れになります。削り取る範囲は脂肪から真皮までです。この施術は傷跡が小さく済むというのが特徴でダウンタイムも短い施術です。しかし少々欠点が多い施術です。目視する事なくアポクリン腺を掻き出していくため施術の段階ではアポクリン腺がきちんと取り除けているか確認が出来ません。取り残しが生じる事が多いので再発してしまう例はとても多いです。また「脇の皮膚が薄くなる事で色素沈着が起こりやすくなるという欠点があります。また、脇の裏の皮膚組織を削り取る事になるので血管や神経を傷つけてしまう事になります。傷跡が小さい以外あまりメリットはないのであまりおすすめは出来ない施術です。

こんな方におすすめ

腋臭や多汗症を同時に解消したい方。

メリット

切開範囲が狭いので傷跡が目立たない。

デメリット

完治する事は難しい。取り残しが多くなってしまう。色素沈着を起こしやすい。

失敗例

皮下組織掻爬法は技術によってはアポクリン腺とエクリン腺の両方を取り除く事が可能なので効果は高いですが、脇の下を切開する必要があるため傷跡が残ってしまいます。傷跡が目立ってしまうとわきがの治療と周囲にばれてしまう事があります。また、皮下組織掻爬法は神経や血管を傷つけてしまう可能性が高いと言われています。取り残しがあった場合は効果を実感出来ない事もあります。切開を伴う施術全般に言える事ですが、仕上がりは医師の技術に大きく左右されます。そのため病院選びはとても慎重に行う必要があります。

施術の名医

わきがの治療としては大変有効ですが視野が狭く取り残しなどが起こってしまうため慎重に施術をする必要があります。少しでも失敗への不安を無くす為には、事前のシミュレーション時に患者とイメージの共有が出来る医師が望ましいと言えます。施術経験も重要になります。過去に施術を経験した方に感想を聞いて医師を選ぶという方法も有効です。カウンセリング時にメリット・デメリットの説明、保証内容などを患者にしっかり伝える事が出来る点も重要になります。

麻酔

クリーム麻酔と局所麻酔を使用。

術中・術後の痛み

術中は痛みを感じない。術後は2日～3日は痛む。

ダウンタイム

腫れや痛みが完全に引くのは5日～1週間前後。

施術時間

施術時間は30分～45分ほど。入院の必要はない。

料金相場

大体の相場は20万円～30万円前後。